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2010年11月17日水曜日

Ogre攻略~準備編(0)

世間ではタクティクス・オーガがリメイクされて話題となってますが、それとはあまり関係の無い話です。

Ogreとはオープンソースのグラフィックミドルウェアの事です。因みにライセンスはLGPLに準拠しています。

サンプルを触るには、ライブラリがビルドされたものが提供されており、簡単に実行して動かせます。

しかし、ライブラリ自体もオブジェクト志向で作られている為、かなり抽象化されています。その為、簡単に動かしたりするには良いのですが、表層を弄るような感じで内部の動きを理解するにはソースからのビルドや内部の解析が不可欠です。

そこで、別途提供されているソースパッケージからライブラリ及びサンプルをビルドする環境を先ずは作ってみようと思います。もちろん、その先にカスタマイズやチューニングといった目標があります。

Ogreの公式wikiにSDKをビルドする記事があります。こちらを見つつ整えていこうと思います。前提として、コンパイル環境はVisualStudioを前提で行きます。バージョンは2008 Proを使用しています。


では、始めていきましょう。

まずは、SDKのビルドに必要となる、依存するライブラリを開発環境に入れていきます。


1.DirectX SDKのインストール
ま、Windowsでグラフィックを扱う上で、欠かせないものですので、あえて言葉はいらないと思います。OgreからはRenderプラットフォームとして、DirectX9やDirectX10、DirectX11の3種がRendererとして使えます。この他に、OpenGLもサポートしていますが、ここでは取り扱いません。
こちらについては、Microsoftのサイトより比較的新しいものを入手して、インストールしておきます。
今回は現時点で最新のDirectX SDK (June 2010) (英語)をインストールしました。

2.Boostのインストール
C++のライブラリである、Boostをインストールします。
boostproで配っている、win32向けのインストーラーを用いるのが簡単みたいです。
インストールが完了したら、以下の3つの環境変数を登録しておきましょう。バージョンにより、ディレクトリ名は変わるので、適宜対応します。インストールしたのはここでは1.44なので、以下のようになります。
  • BOOST_ROOT (C:\Program Files\boost\boost_1_44)
  • BOOST_INCLUDEDIR (C:\Program Files\boost\boost_1_44)
  • BOOST_LIBRARYDIR (C:\Program Files\boost\boost_1_44\lib)
3.Dependenciesのインストール
依存する、その他のライブラリやツールなどをまとめたものが、こちらからダウンロードできます。含まれているものは以下のようなものです。
  • Cg
  • FreeImage
  • freetype
  • ois
  • zlib
  • zziplib
これらは別途、個別に入手してインストールすることも可能ですが、このパッケージを利用することで、ライブラリ生成まで同一のソリューションで行うことが出来ます。
任意のディレクトリに展開したら、以下のように、環境変数を定義します。これは後に実行する、CMakeから参照するのに、使用されます。
  • OGRE_DEPENDENCIES_DIR C:\OgreDependencies\Dependencies\src
展開した先の、srcフォルダを指定するような形であれば大丈夫です。

次に、これもまたCMakeを実行する前に一旦Debug/Releaseともにビルドしておきます。これをしておかないと、環境変数を設定しても、CMakeを実行した際に、ライブラリが見つからないといったエラーをだして、処理を進められないので、やっておいてください。



以上が前提となるライブラリの準備となります。


次は、マルチプラットフォーム対応のMakeツールである、CMakeの設定について書こうと思います。

2010年9月24日金曜日

Microsoft Windows Performance Toolkit

今日、なんの気なしに、スタートメニューを見ていたら、Microsoft Windows Performance Toolkit なる項目がいつの間にかインストールされてました。

その中に、含まれていたのが以下の
  • GPUView
  • Performance Analyzer
  • WPF Performance Suite
といった3種のアプリです。


これら、名前が示すとおり、MSが作ったパフォーマンスアナライザアプリみたいです。最近、SDKやらアプリやらを色々無造作にインストールしていたので、何がいれたのか、??と思ってたのですが、、、

調べてみると、どうやら Microsoft Windows SDK for Windows 7 and .NET Framework 4 だったみたいです。まだ詳しくは調べてないのですが、PIX For Windows がGPUに対してはあるのに、GPUView を新たに提供していたりと、MSの今後の動向が気になりました。

気が向いたら、使えるように色々調べてみようと思いますw


補記:
GPUViewをちょっとググってたら、制作者のページらしきところを発見。
マイクロソフトにインターンで働いていたときに制作したとのことだが。。。海外は産学連携が活発な点もすごいが、一人ひとりの学生のレベルが安定して高いような気がします。
日本も、こういった人材がゴロゴロしていないといけないですね。。。

少なくとも自宅でゴロゴロ過ごすのを少し悔い改めようかと思いましたw

2010年7月19日月曜日

svnのユーザー指定

Windowsな生活を送っていると、色々便利に暮らせちゃう毎日ですが。コマンドプロンプト前提な環境になってしまうと困ってしまうような事がたまにあります。

で、svnをTortoiseSVNやクライアントアプリなしで使っているときにユーザー指定をする方法を調べたのでメモしておきます。

以下の2つのオプションをコマンドラインでsvnを実行する場合に指定します。

  
--username USERNAME
    USERNAMEに強制的に使用したいユーザーアカウントを記載する。

  
--password PASSWORD
    上で指定したUSERNAMEのパスワードを指定する。
    指定しなかった場合は認証のパスワードの問い合わせがされる。


一応、検索かければ色々出てくるけど、
リンクをはっておきます。Mac OX Xにも良いSubversionクライアントアプリ無いのかなぁ。